飄然洒脱

タイでのんびり暮らす現地採用のブログ

日本の自殺率について

先日厚生省が世界各国の自殺死亡率を比較し、日本はワースト6位であるという分析結果を報告した。これは人口10万人当たりの死亡者数を比較したもので、日本の自殺死亡者は人口10万人あたり、19.5人。ちなみに1位はリストニアで30.8人という結果。

 

ここで世界の殺人事件発生率を参照してみる。2014年のデータで申し訳ないが、トップはホンジュラスで、10万人当たりの殺人事件発生件数は74.55件、日本は207位で、0.31件。このデータを見る限り日本は安全であると言えそうであるが、本当にそうなのだろうか。

 

自殺は社会的圧力、または気運が醸成されて発生するものと考えれば、自殺は社会的殺人といえるかもしれない。日常生活を送る上で、自殺は生命に対しての潜在的脅威といえるのではないだろうか。

 

殺人事件発生率に戻ってみる、19位はプエルトリコで、殺人事件の発生率は10万人当たり18.47件である。つまり日本は世界の殺人事件発生率ワースト19位の国以上に、多くの人が自殺により死亡しているのである。

 

果たして日本は安全な国だといえるのだろうか。現代日本においては、精神的疾患のため休職している人のいない会社を見つける方が難しいだろう。長時間労働で生産性を上げるやり方は限界を迎えているのではないだろうか。そもそも人口が減少していく中、生産性を上げることに意味はあるのだろうか。

 

おそらく現在我々は分岐点に立っているのだろう。このままなら、日本が安全な国だと言われたのも今は昔と言われるのかもしれない。